駆動系をちょっといじったらそれなりに速くはなったが、その分制動力に問題があるのでディスクブレーキ化すべくS用のフロントフォークを手に入れたものの周辺の部品が出ず頓挫。何より整備性が悪く、外装もまともに外すのが困難だったりと、まあ色んな理由からDちゃんのお友達のところに嫁にだし、レッツ用のパーツを売り飛ばした費用を元にアプリオを入手した。
すでにエンジンは3WF。つまりジョグ90とかアクシス90系のエンジンに載せ替えられた掘り出し物。これで軽快かつ、余裕を持った走行が実現するだろう…と思ったのだが…。
前オーナーはかなりの改造好きで、譲り受けた時点で、排気量はノーマルの82ccからシリンダとクランク両方の変更によって103ccという排気量まで拡大されていた。
しばらくはそのまま乗っていたが、セッティングがいまいち決まっておらず、全域でかなり濃い傾向になっていた。ハイチューンゆえ安全マージンを取ってのことだろうが、全開付近の恐ろしいほどの伸びと比べて低開度域でのボコつきが激しく、発進でギクシャクして非常に走りにくい。
とりあえずはエアスクリューを開けて低開度の混合比を薄くしてみる。性格は一変してぐわっとスタートダッシュするものの、今度は1/4開度あたりでは薄くなりすぎるのか失火したようにパワーダウン。このままではエンジンを傷めそうなので試走中断。
中開度が薄いとなるとセオリー通り行けばジェットニードルのクリップ位置ということになる。アプリオのキャブレターは横向きシリンダのほぼ真上に鎮座していて、アクセスしようとすると座席(いわゆるメットインボックス)までバラさなければならない。
サイドパネルを外してカウルを取り去り、メットインボックスを取り去るとようやくキャブとご対面。
早速スロットルバルブを取り外し、ジェットニードルを抜くと、ちゃんとクリップの溝が5段あるというノーマルの原付用とは思えない作り。
えーと、濃くしたいわけだから一段下の溝にクリップを移動、と。
因みにこのクリップ、異常に小さいうえにニードルにはプチンとはめ込む構造のために油断すると「ぴよーん」とどこかに旅だってしまう。そこでニードル、クリップ、ラジオペンチを透明のビニール袋に放り込んで、この中で作業をすると良いという先人の知恵を採用した。これなら安心。まるでボトルシップを作るようである。
と言うことで無事に組み付け完了。とりあえずシートだけ戻して試走する。半分骨だけのようなバイクでちょっと走ってはエアスクリューを回して…を繰り返す実に怪しい行動である。
で、肝心の調整の方はと言うと、これがあまり芳しくない。クリップ位置を変える前とあまり状況が変わらず、全域で丁度いい位置が見つからない。これはメインジェットも含めて考え直さねばならんかと思いつつ近所を回っていたら、突如エンジンが止まった。
キックを蹴ると何かがこすれた嫌な音がする…決してブン回していたわけではないし、極端に薄くなっていたわけでもないが、これは焼き付かしたのか…な?止まるときには変な音はしなかったと思うが…。
仕方なく、とぼとぼとガレージまで押して帰り、時間切れで終了。6月の事でありました。
つづく

